栃木県の東北自動車道で逆走した車との正面衝突事故と事故で渋滞していた車へトラックが追突したことで、逆走した車の運転者を含む3人が死亡し、10人が負傷しました。

 逆走は高速道路だけでもここ数年間は毎年年間約200件程度あり、このような逆走を原因とする事故が度々起こっているそうです。特に高速道路での事故では、死亡事故となる重大事故となることが多いのです。

 逆走の原因は、いろいろと考えられますが、運転者の勘違いや認知能力の低下によるものが多く、逆走していることを自覚していないケースがほとんどだそうです。

 このブログでは、高齢者によるブレーキとアクセルの踏み間違い事故などに対する効果的な対策を打てていない政府、自治体、警察に対し、警鐘を鳴らし、具体的な対応策を提案して来ています。今回の逆走事故も、何人もの人間の命が失われ続けているのにも関わらず、効果的な対策を打てていないことも同様の「事なかれ主義」が続いていると思われます。

 政治、行政は国民、市民の命と生活を守ることが最大の使命であるという原点を忘れています。このような悲惨な出来事を本気で何とかしようと考えていれば、いろいろなアイディアを考え、実行出来ると思います。確かに、法的な対応やある程度の金もかかると思いますが、それを言い訳にして、このまま放置していては今後さらに多くの命が失われる可能性が高いと思います。

 私が常に訴えているのは、人の命が失われていることをみすみす放置しているような政治家や官僚は、公僕(おおやけのしもべ)としての職務を怠っていますし、そのような人には公僕の仕事をする資格は無いということです。

 例えば、今開催している万博や色々なイベントにはもちろん意味はあると思いますが、優先順位で言えば、人の命を守ることの方が上だと思うのです。イベントにかけている労力と金の一部分でも、命を守る方にかけれれば、もっと効果的で意味のある対応策が打てると思うのです。人の命を守る対応に充分な労力と金をかけることが第一に実行すべきことであり、逆に有権者に受けの良いイベントなどをぶち上げるのを得意とする政治家は多くいると思いますが、本気で人間の命を守ることに向き合っている政治家はほとんどいないことが、今の日本の政治家の質を物語っているのだと思います。

 物価対策にしても、このような人間の命に関わるようなことに対しても、どうすれば最も効果的な対策を打てるかという視点が希薄で、どうすれば選挙に対して国民感情を良く出来るのかというような別次元の思惑が重なってしまっています。

 命を守ることを最優先にするとは、あくまで政治家の方便でしか無く、本気でそう考えているのであれば、必死になって対策を考えて、実行するのが当然なのですが、本当に事故で人間の命が失われても、遺憾の意を表するだけで、だからと言って必死に何かを成し遂げようとするような気概も全然感じられないことに、私は憤慨するばかりです。

投稿者

弱虫語り部

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