最近のSNSで、国会議員の報酬、手当、特権の高さやその定員の多さについて、問題定義する内容が増えて来ています。私も当初からこのブログで、議員の待遇を改めることが、真に国民の為に尽くしてくれる人間が議員になれる可能性が高まることを指摘して来ていまして、そういう意味では喜ばしい限りだと思っています。

 しかし、残念なのは、未だに議員の報酬などを減らすと、優秀な人材が議員を目指さなくなると言った反対意見があることです。私は確信を持って言いたいと思います。報酬の多寡で、議員を目指したり、目指さなかったりするような人物には、国民の代表としての議員の適性は全くないということです。そういう人間は、ビジネスの世界で金儲けすればいいのです。国会議員、政治家は自己の欲望を達成することより、国民を幸せにすることに喜びを感じるような人物でないと、いけないと思うからです。

 しかし、現実は現在の議員の待遇の良さを求めて、議員を目指す人間が多数いるのです。高い報酬や特権があるから議員になりたいなどと言う人間は、自己よりも国民の安全や生活を守ることを優先する訳はないからです。いくら優秀でも、そのような根性の人が国民にとって良い政治をする訳はないのです。これだけ大多数の国民が生活苦を訴えているのに、自分達は国民平均の10倍ほどの実質報酬を得て、さらに交通機関はタダ乗り、都心の一等地の官舎を極安で使っていて、飲み食いの多くをいろいろな経費で、贅沢な食事をすると言うような生活をしている人間が国民の窮状を理解するなんて、ちゃんちゃら可笑しいです。すぐにでも、自分達の報酬、経費を下げ、定員を減らして、少しでも税金の出費を抑えることを実施し、その金で、困窮している人達を助けてと、医療従事者などのエッセンシャルワーカーに支援してと、手を差し伸べるのが、本来の議員の器ではないでしょぅか。そんな議員達だけで賛成すれば出来るような、ヤル気さえあれば簡単なことも、誰も言い出さないのが不思議でしようがないのです。

 このような議員が多数を占めている現在の議会、そして彼らのリーダー(国民のリーダー)を目指している自民党の総裁候補者の本音がよく判ります。解党的な改革を目指すと言っても、空しいばかりです。

 また、議員達の報酬など議員の待遇を議員自身で決めることは本当にアンフェアです。そして、選挙の方法をも自分達で決められるのですから。だからこそ、結局、自己中心の人間達が当選しやすい現在の選挙のやり方を抜本的には変える訳はないのです。

投稿者

弱虫語り部

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