先日の休日は穏やかで暖かい気候で、近所の大規模な公園を訪れますと、子供や犬を連れた家族があちこちでのんびり過ごしている様子を見ることが出来ました。どの人の顔も穏やかで、本当に平穏なひとときを満喫しているのが印象的でした。家に帰ってテレビを見ますと、ウクライナから避難している幼い姉弟と彼等を取り巻く家族や友達の様子が記録された番組がありました。姉弟の母親は、一度は子供達と日本に住む娘夫婦を頼って、日本へ避難していたのですが、その後、障害を負った兄の世話の為に、ウクライナに三人で帰国していたのです。しかし、連日のロシアのミサイル攻撃に不安をつのらせ、姉弟だけでもと、また日本に避難させることにしたのでした。
今のウクライナでは、のどかに子供や犬と過ごすことは出来ません。それに比べ、日本の公園の光景に、私自身、非常に幸せな気分を味わうことが出来ましたが、ウクライナの状況を考えますと、非常に複雑な心境になります。
どこの国でも、ほとんどの一般の国民は、戦争などしたくないのです。ましてや、非力な子供達まで、戦争に巻き込まれて、命を落としたり、負傷したり、常時命の危険を感じて過ごすことなど、誰が望むのでしょうか。我々一般の国民は、穏やかな生活を送ることで充分幸せを噛みしめることが出来るのです。
これらの国民の姿を見ても、大義があるから戦争をしたいと考えるのは、権力者とその取り巻き、戦争で金儲けをしたいと考えている資本家達の極一部の超富裕層達だけだと思います。そして、その大義も国民が本当に望んでいることであるかも疑わしいのです。権力者に賛同しているように見える国民も権力者側のプロパガンダによって、洗脳されているのではないでしょうか。権力者の本心を知れば、きっと考えが変わる筈です。子供達が死んで行く姿を平気で見ることが出来る彼らの心を見れば。
このような権力者達の欲望の渦巻く世界で、ヨーロッパ諸国も、軍事強化し始めている国が増えています。日本も同様です。国を率いている権力を持った人間にとって、自分の体制が壊されることを恐れています。それで、力には力で対抗して、なんとしても自分の体制、権力を守ろうとするのです。彼らはそれが国、国民を守ることと主張しますが、実際は、自分を守ることなのです。ドイツも軍を強化しようとし、兵隊を増員する為に募集していますが、集まらなければ、徴兵も考えているようです。そのことに危機感を持ち、国を離れる若者が増えているそうです。彼らは、権力者や富裕層などの年寄りの為に、どうして命をかけなければならないのかと考えての行動だそうです。それが普通の国民の正直な気持ちだと思います。確かに、愛国心という偽善に惑わされて、兵隊を志願する人もいると思いますが、権力者達の本当の気持ちを知ることが出来れば、気持ちが変わるかもしれません。
長い歴史の中で、ほとんどの権力者は、自分の欲望を達成する為に、権力、軍事力を握り、国民を煽り、若い国民を戦場に送り込み、敵国の子供も含む無力な人達をも巻き込み、彼らを殺すことも平気で進めることが出来る人間なのです。自分や自分の家族に命の危機が訪れないことで、彼らは平気で戦争を仕掛けるのです。もし、自分が銃口の前に立たなければならないとなったら、本当に戦争を始めるでしょうか。結局、彼らは、自分達は安全な場所にいて、自分達の欲望達成の為に、多くの国民の命を使い捨てにしているのです。
これに組しない為には、自国も敵国と言われている国の両方の一般国民の多くが戦争を放棄するしかないのです。出来れば、最前線で戦う兵士もそうなって欲しいのです。その上官も、その上の隊長も戦争放棄すべきなのです。自分達が利用されていることに気付いて欲しいのです。
我々、一般国民が本当に自分達の家族や友達を守る為に、一致団結して戦うべきは、自然災害やテロ組織やギャング団のような犯罪者達に対抗するときです。我々普通の人間は、本当に戦わないといけない相手は「社会の悪」なのです。自分の欲望達成の為であれば、我々の命や生活を壊しても平気であるような権力者達を信じてはいけないのです。彼らの為に命を捧げることはたったひとつの命に対する冒とくでしかありません。逆に、本当に信ずべきリーダーは自ら国民の為に命を投げ出せる人間なのです。