今回の参議院議員選挙活動の中で、日本人ファーストを叫ぶ政党が目立っています。確かに、外国人の運転免許試験や手続きが緩すぎたり、生活保護や健康保険を不正に受給したり、日本の水源地など重要な土地が外国人に買い漁られたり、一部の地域などで日本の風習などを無視した外国人コミュニティの存在が問題になったりしているようです。これらの問題を放置してはいけないとは思いますが、そうだからと言って、全体的に、外国人を排除したり、日本人を優先することが本当に正しいのでしょうか。

 これまでの歴史の中で、ひとつの国をひとまとめにして、敵だ味方と煽ることは何度も行われて来ましたし、現在でも、米国大統領のようにアメリカンファーストを前面に打ち出して、国政を動かしている国も増えつつあります。

 しかし、そのような政策は、為政者が国民の目を外に向けさせる為の常套手段に使われることがほとんどだと思います。戦前の日本でも、国粋主義が全面的に打ち出され、鬼畜米兵とした教育で、米英は悪であると国民を教育し、多くの国民を戦争に駆り出していたのでした。しかし、実際は、米国にも普通の市民が平凡な暮らしを営んでいて、庶民レベルでは日本人と通じることが出来るのが本当だったと思います。しかし、お互いの政府と軍が敵対関係にあると、その国の民衆同士もいがみ合うことになってしまっていました。

 どんな国でも、良い人もいるし、悪い人もいるのです。だから、日本に暮らす外国人にも良い人も悪い人もいるのが真実だと思います。だから、何人だからとひとくくりにして考えるのではなく、どこの国の人であろうが、悪いことをする行動に罰を与えるべきなのです。

 私は、旅行者やビジネスマンのような一時滞在者を除く、日本である程度長く生活をする外国人も日本人と同じようなルールの下で共存することが望ましいと思っています。外国人だけ優遇したり、差別したりすることを止めれば、運転免許の問題も外国人に偏ったコミュニティの問題も無くなります。旅行などではなく、日本で仕事をしたり、生活をする人は、日本人と同じルールや慣習を守ることを課すべきだと思います。そして、土地の売買のような公益に関することは、日本人も含め、政府、自治体のコントロール下で為されるようにするのです。

 新ハルモニア主義の究極の理想は国境を無くすことです。確かに、私も生まれた場所や長く暮らす場所に愛着はありますが、だからと言って、それ以外の場所を否定することはありません。ある特定の国の人間はすべて良からぬものだとも思いません。出来たら、地球上どの地域の人でも、AEタイプの人、WEタイプの人と仲良く連携するのがいいと思っています。そして、彼らとともに、世界のあちこちに存在するDEタイプの人と対抗して、この地球を平穏で豊かな星にしたいと思うのです。(タイプ分けについては、このブログの「3. 非常におおまかだが、本質的なひとの分類」を参照ください。)

 今回の選挙活動のように日本人の生活が苦しいのは外国人のせいであるような偏見を生んではいけません。国籍、人種、出自、宗教などで大括りにして区別するような考え方は、世界に災い、諍いを生むだけです。我々が真に対峙しないといけないのは、自分の欲望を優先し、自分だけ富や権力を増やそうと企む人間達なのです。それは日本人として政治の世界にもいますし、海外から日本を食いものにしようとして来る外国人もいるのです。それらの悪行に対して、国籍などに関わらず、抜け道の無いルール、法律を作らないといけないのです。そして、悪に操られないように、冷静に物事を考え、選挙にも対応しなければならないのです。

投稿者

弱虫語り部

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