昨日の衆議院選挙の投票結果が確定しました。自民党が単独で三分の二以上の議席を獲得するという歴史的な大勝となりました。選挙期間中にいろいろなメディアが自民党の躍進を報じていましたが。、ここまでになるとは驚きの結果と言わざるを得ません。

 私が736.のブログで述べていました懸念が現実のものとなるかもしれません。それは、自民党が超安定政権を勝ち取ったことへの心配なのです。衆議院で、自民党が提案した法案を通すことだけでなく、現在過半数をとっていない参議院で自民党の法案が否決されたとしても、衆議院で再度三分の二以上の採決を得られれば、その法案を通すことが出来るという、数字上は何でも通すことが出来ることになる姿が独裁政権のようなことに進むことへの大いなる懸念なのです。

 開票後には、自民党の幹部も、数で無理やり法案を通すようなことはしないと戒めを述べていましたが、果たしてどうでしょうか。各種委員会や衆議院本会議の場では、野党の意見も出て来るでしょうし、さすがにそれを与党が妨げるようなことをしないと思いますが、意見は拝聴するが、きちんとした論戦をするでしょうか。聴くだけ聴いて、時間が来たからと採決に持ち込んでしまうのではないでしょうか。過去の安定政権時代のときのように、そのようなやり方がまかり通ってしまうことは充分考えられるのです。

 石破政権や選挙前の高市政権では、与党で過半数を握っていませんでしたので、いかに野党の意見を少しでも取り入れようとして、なんとか法案を通す努力が為されていました。これこそが、民主主義の議会政治に相応しい流れであったのではと思っています。しかし、自民党単独でこれだけの議席を持ってしまうと、野党やひいては連立政権のパートナーである日本維新の会の意見をも真剣に聴かなくなってしまう懸念があります。特に高市総理は自分の考えで推し進める傾向が高い政治家ですので、より一層、そのような独善的な進め方が起こる可能性は高いと思います。高市総理が心酔している安倍元総理がまさにそのやり方でした。野党の意見や追求に対して、真正面から答えず、論点をはぐらかすことが目立っていました。

 高市総理には、是非そのような悪しき前例を踏襲して欲しくはありません。最近の野党の党首達の発言を聞いていますと、自民党を全否定するのではなく、良いものは良いと野党でも賛同することもかなりあるというスタンスだと思いますから、そのような議会に相応しい議論を重ねてもらって、最も国民の為になる形での法案にして、最終的に採決に持ち込んでいただきたいと思います。

 以前にも述べましたように、数で何でも押し通そうとすること、つまり数の暴力を駆使することは、独裁政権と何ら変わらないのです。自分達の意見が絶対正しいと言うような独善的な考えは捨てて、真摯にいろいろな意見を聞き、良いものは積極的に取り入れるようにしていただきたいと思います。私は、与党の仲間内だけで考えるようなことや高市総理周辺だけで考えるより、広く議会全体の知恵を結集する方がきっと良い案が出来るものと確信しています。今一度、議会制民主主義の原点を思い起こしてください。

投稿者

弱虫語り部

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