先日のブログで、AIと親友になれるかを考えてみましたが、最近の調査では、十代の若者でも、半数以上がAIを活用しているそうです。現在のAIはハードの進歩から、膨大なデータを一瞬に処理することが出来るようです。その為、ネットで公開されている膨大なデータを把握して、目的に適う方法とデータを組み合わせることによって、どのような問題にも一瞬に答えを導き出すことが出来るようになっています。
問題は人間がこのAIをどのように活用するかだと思います。今、ニュースで多く取り上げられています、プロ野球巨人の監督の家庭内の問題にもAIが登場したことは、こんなにも身近にAIが利用されているのだと再認識することになりました。いみじくも、今回はAIの利用者の意図通りにならない展開になってしまったようです。
私は、AIをとことん使い込んだ訳ではありませんので、全く正しいとは言えないですが、AIの使用にあたっては、きちんと認識すべきことがあると思っています。
AIは世の中に公開されいる全ての情報をベースに、人間が解き明かした過去の事象を参考にして、最適と思われる解を導き出す訳ですので、答えを出せないことはありません。ある意味、限られた情報を限られた経験しか持たない人間が判断するよりは、上手く回答するように思われます。だからと言って、求めている問題の最適解を必ず出せると言うことにはなりません。そこには、AIを使用する人間の表現力や理解力によって、回答はどうとでも変化してしまうからです。AIとのやりとりもコミュニケーションの範疇に入ると考えるべきです。AIは与えられた文字列でしか、問題を理解することは出来ません。しかし、人間の複雑なコミュニケーションは、言葉だけで成り立っている訳ではありません。否、人間同士のコミュニケーションでさえ、上手く行くことの方が稀であるのですが、人間は五感をすべて動員して、問題を理解することが出来ます。相手が言葉に表せなくとも、その表情、態度や動作、雰囲気で、言葉の真意を理解しようとします。コミュニケーションとは非常にデリケートなのです。
このようなことを知った上で、AIを活用するのであれば、いいのですが、一見正しそうな回答を鵜呑みにしてしまうことは非常に危険だと思います。AIの特性と自分自身の表現力、判断力などを加味した上で、AIの回答をどのように活用するかを適宜考えていかなければなりません。
例えば、学校や会社の中で、筆記試験をするとしたら、問題は文字列だけですので、AIはかなりの武器になると思いますが、一方、仕事の中などで他者との差別化を図ろうとするのであれば、AIの模範解答ではない回答の方が独創的な答えに近づけるかもしれません。だから、私なら、AIの回答に無い所に答えを求めるような、独創性を発揮するヒントとするような使い方はしたいと思っています。まあ、社会ではどのようにしているのが一般的かというのを探すことにも活用するかとも思います。
本当にAIを自分の強力な武器としたいのであれば、まずは、基本となる自分自身の言語能力、表現力、理解力などを磨く必要があります。その上で、前述したようなAIの特性を充分理解した上で、どうAIの回答を活用するかをしっかり自分自身の頭脳をフル回転すべきです。自分が楽をしたいと考えて、AIを使用すると、思わぬ落とし穴にハマってしまうことになるかもしれません。
これからは、AIを使用するのは当たり前の社会になるでしょうが、そのAI的常識を踏まえた上で、そうような社会の中で、どのように自分自身の独創性を発揮するかという競争社会になるのかと思います。