日本においてサイバー攻撃が激増しているのが、連日、報道されています。一ヶ月間だけで、一億件以上の個人情報が不正に奪われているようです。日本の人口を考えますと、ほぼ平均、月に国民一人一件のペースで個人情報が盗まれているのです。つまり、あまりにも多くの国民の個人情報が盗まれているのです。
この背景として、ハッカー集団が最新のAIを導入し、活用しているのではないかと見られているそうです。AIが自立的にハッキング活動を昼夜続けているとしますと、どれだけ多くの攻撃が実行されているのでしょうか。
守る側の組織も、いろいろな手段を講じているとは思いますが、情報管理部門では、未だ最終的には人間が監視していることで成り立っていることが多いと思いますので、異常を検出しても、手を打つのが遅れれば、深く侵入されてしまっているのでしょう。
攻撃側がAIで自動化されているのであれば、守る側もAIを使って自動監視と自動防御を実施する必要があると思います。
重要なのは、企業などのセキュリティ機能を常に最先端に維持していくことだと思いますが、それには相当の費用が発生するので、中小の企業が対応するのは難しいかもしれません。つまり、例え、大企業や公的組織がセキュリティ強化されて行ったとしても、今度は中小の企業や組織が狙われて行くことになるでしょう。
ここでも、対策にはスピード感が要求されるのですが、政府はスピード感を持って対策を実行出来るでしょうか。大企業はある程度自立的に対策していくと思いますので、中小企業への支援を早急に実行すべきだと思います。
今の政権は、先進技術に厚く投資すると言っていますが、中身は抽象的過ぎて、とてもスピード感を感じることが出来ません。このような、目の前の脅威、リスクに対しては、スピードが必要なのです。将来の夢ばかり語っていては、もちろんそれも必要ですが、目先の脅威の方は少しの猶予もないことを旨にして、事にあたらないといけないのですが、そのようなひっ迫感がまるで感じられません。
国の将来像をどう描くかは、重要な問題ですが、しかし、それは目の前の問題にタイムリーに対策していて意味のあることです。未来が来る前に、国がボロボロになってしまっては、どうしようもないのです。そう言う意味で、今の政権はどうでしょうか。もしかしたら、高市首相が現実を正確に把握していない、つまり正確な情報がきちんと伝わっていないのかもしれません。そうで無ければ、高市首相の危機管理能力の欠如かもしれません。いずれにせよ、どちらの場合でも、国の管理がきちんと機能していないことに変わりはありません。
政権幹部も与党議員も、そして野党議員も、どうして危機感を持って、タイムリーに素早く仕事をしないのでしょうか。それは自分達の所まで、火の粉が飛んで来ないことで、安穏としている証拠です。国民が生活するのも必死で暮らしていることや、目に見えない情報危機にさらされて不安な日々を送っている切迫した気持ちをどうして理解出来ないのでしょうか。
危機管理能力、リスクマネージメント能力は、今の日本政府に最も欠けているものであるとしか思えません。スピード感が必要な対応については、ある程度予測に基づかなければならないのですが、その予測が外れた場合、対応策が失敗したときの責任をとりたくないと考えている保身に走る人間では、危機に対応するのは難しいのです。残念ながら、今の権力の中枢にいる人間達には、身を賭して、国民を守るという気概はほとんど感じることは出来ません。
このように目の前に差し迫った問題が山積みされていても、国会では、議員同士の足の引っ張り合いが続いています。もちろん、今回の農水大臣の問題は、あまりにも低次元で、一刻も早く、本人が辞任するか、高市首相が更迭するかで、このような問題に時間を取られるべきではないのです。この局面でも、ズルズル時間を稼げば、なんとかなるなんて、もし考えているのなら、政権がやるべき優先順位も理解していないであろうし、局面を的確に把握しタイムリーに手を打つ、まさしく危機管理能力に欠けていることの証でしかありません。
与党の中で、高市首相に進言する人間はいないのでしょうか。このような状態を国民に見せていることも平気だと考えているとしたら、国民をなめているとしか考えられません。残念乍ら、彼女達もただの裸の王様であったのですね。