次の農林水産大臣が発表されました。またもや、二世議員でした。大臣や政権中枢や党幹部の議員達の多くは二世、三世の議員です。特に、何期も当選している議員に限れば、その比率はかなり高くなると思います。

 これは、今の日本の選挙制度が生んだかなり歪んだ状況なのです。今の選挙は、成人した国民の投票で決まりますので、如何にも公平そうですが、残念ながら、よく言われているように、地盤、看板、鞄が無ければ、当選するのは難しいのです。これは財力と知名度、組織力を表す例えですが、現在の選挙をよく表した言葉として知られているのです。

 この三つを得るにはどうしたらいいかと言いますと、最も効率的なのは、親からその三バンを引き継げばいいのです。参考の為に、他の方法が無いかというと、少しですがあります。国内に知れ渡った知名度のある芸能人、スポーツ選手のような有名人が政党の推薦を受ける場合です。次は、世襲が出来ない議員が、子飼いの秘書などを後任に指名する場合です。労働組合、医師会などの圧力団体の幹部から議員になるものも、三バンを確保しています。地方の名士が、地方での三バンを活用し、地方議員になり、その実績で、国政に転じる場合もあります。

 いずれにせよ、これだけ他種多様な人間がいるのですが、議員、特に国民の代表である国会議員になる道は非常に限られているのです。そして、何とも前近代的な世襲というものが、一番、議員に成り易い道なのです。

 このような背景から生まれた議員だけで、国民全体の代弁者として相応しいと思いますか。答えはノーです。幼いときから、将来の議員として周りからちやほやされ、裕福な生活を享受し、いろいろと優遇されて来た人間が、国民の為に、命をかけらひとれるでしょうか。国民の気持ちを、自分のものとして、理解出来るでしょうか。修羅場を乗り越えられるでしょうか。もちろん、世襲議員だからと言って、政治家に適している人はおられるかもしれませんが、生まれた環境から考えて、不適の人間が多いと思います。

 だから、選挙制度を大幅に変えなければならないのです。何故、金がいるのか、それは、旧態全とした選挙活動だからです。また、候補者の考えが分からないから、知名度だけで選ぶ有権者がいるのも問題です。これらに対して、私が考える選挙制度の改革案は、是非以下のプログもご覧ください。 (「4. 人間の本質への理解 政治面」、「11. 政治の改革例」、「16. 懲りない選挙が続いています」、「28. 選挙制度、議員待遇の改革」、「229. 自分自身の欲の為に政治家になる人を排除しなければ」、「523. 今のままの選挙でいいのでしょうか」、「533. 選挙のやり方を一から変えるべきです」)

 もちろん、今の選挙制度のもとでも、我々国民がやれることがあります。それはいろいろなしがらみを排除し、自分の目で見て、候補者を選ぶことです。二世、三世であるなら、地元の人々には、彼が、幼少時代、学生時代、どんな子だったか、知られていると思います。彼が、自分達庶民の代表者に相応しいかどうかを見極め、人物本位で彼を評価しなければなりません。そうすることで、甘くて、自己中心的な坊ちゃん嬢ちゃんの候補者には票を投じないことが出来ます。それだけでも、国会から、国民の代表に相応しくない人間をかなり排除することが出来るでしょう。

 地元での、仕事のつながりなどの利害関係を重視すると、ついつい親に世話になったとかで、二世、三世に投票したくなりますが、そこを耐えてください。目先の商売や仕事で、メリットがあったとしても、それは一時的なものです。本当に社会が良くなる方向に向かわないと、そんなメリットの何十倍ものデメリットが近い将来襲ってくるのです。

 だからこそ、心底、国民の代弁者となり得る人物を国会に送り込むことこそ、一番重要なことなのです。決して目先の利益に囚われてはいけません。

投稿者

弱虫語り部

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